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レーザー加工機の使い方 その4 (立体構造部品編・皿もみ)

”皿もみ”とは


ねじの頭が部品面よりも外に出ない様にする為の加工が”皿もみ”です。
ねじ締結部を円錐形状に削るのですが、レーザーが苦手な加工です。

 前回立体構造部品を積層で作る方法を紹介しましたが、レーザー加工を前提とした設計はNCフライスなどの切削で行う”引き算”(切削)”足し算”(接着)に変換すると簡単に同じ機能を実現できます。

 

実例を挙げて説明します。

下図の様にネジが出っ張る状態では折角のベアリングが台無しです。

皿ネジを選定して、皿もみ加工をするのがNCフライス加工を前提とした設計の定番です。

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ベアリングよりネジが飛び出る状態

ネジ頭が通る穴があるスペーサを設計して接着すると下図の様になり、ネジの干渉が無い滑らかな回転が得られます。

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ネジ頭を隠す部品を接着

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実物

写真は6輪車の”右側駆動ユニット”ですが、足し算部分は樹脂の色を変えてあるので分かりやすいと思います。

色々工夫してレーザー加工を前提にした設計を行なえば”切削加工だったら・・・”と思うことは殆ど無いと思います。

レーザー加工機は音が静かで加工時間が圧倒的に短いので切削を避けて通るようになっている今日この頃です。

ちなみにこの右側駆動ユニットの加工時間は約27分で330円のアクリル板で余りがでます。

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加工時間例