エデュケーションキットの定番”レゴマインドストームEV3基本セット”は税込み7万円弱が相場でしょうか。
お子さんが実際にやってみないと、興味を持って継続的に学習をしてくれるか分からないロボットを ”とりあえず買うか” とはなりにくい価格だと思います。
ダイセン電子工業さんの "α-Xplorer" 税込み8,800円はこのような敷居を下げる目的で開発されています。
付属の反射センサーにて衝突回避、落下防止やライントレースを学習できるなどコストパフォーマンスの高さは抜群です。
TJ3(α-Xplorerの御先祖)がリリースされた当初はサッカーコートはグレースケールが敷かれていてラインセンサの値で縦方向の位置情報が得られてので、ロボカップジュニアの大会に出ても試合ができたのですが、年々ルールが高度化して2020ルールでは一定時間内にボールを補足できないと故障扱いになります。
前出の通りハードとソフトの切り分けが困難な初心者の為に最低限試合ができるハードを準備することは大会参加者の裾野を広げる為には必要と言えます。
この辺りの事情は活動が盛んなブロックでは対応が進んでいる様子で、ロボット講習会用のTJ3Bベースやα-Xplorerベースのカスタム仕様を教材としている所が散見されます。
何を何処まで
自動制御を学ぶと言う意味合いからはレスキューラインを推したいのですが、子供たちの興味はサッカーの様です。
私自身2回我を通してレスキューで講習したのですが、いずれも大会参加する頃にはサッカーチャレンジに移籍(?)してました・・・。
2020ルールの内容から最も低コストかつ容易に競技が成立するのはサッカーオープンです。カメラを追加するのみでボールやゴールまでの距離・方位測定ができるのでカスタムキットを準備するのは容易です。
と言う事で”何を”はサッカーオープンが有力候補です。
カメラは壁より上の外乱を見ないようにする為に、ある程度の高さに俯瞰で設置する必要があります。
この際、ベースキットの3輪車は不安定になって転倒しやすくなります。
”何処まで”は3輪車を4輪車に変更するまでとします。
こんな感じになります。
このリストには超ヨワヨワのドリブラがあります。
※Pixy2を搭載する際はTJ3Bを選択することをお勧めします。"α-Xplorer" はPixy2への5V給電ができませんので別途5V電源を準備する必要があります。
ご参考まで。