はじめに
エッチング用のレーザー加工機でのパターン処理、クエン酸エッチングの導入によって、基板を自作する事が、手軽(簡単・早い・確実)になりました。
唯一面倒だと思うのが基板のカットです。
基板のカット
キソパワーツル製ミニサーキュラソウテーブルを長年愛用してきましたが、音が大きいので作業時間(ご近所に迷惑が掛からない時間帯)に制限があります。
粉塵も出るので、片付けが面倒です。
カラスエポキシを切断すると丸鋸がすぐに切れなくなります。
丸鋸の刃のランニングコストが意外と掛かります。
購入から30年程経つので、そろそろ買い替えを考えてました。
そんな時に、自作マイコンボードをエッチング基板で作る事でマイコンの仕組みを理解する事を軸にしている学校にレーザー加工機でのパターン処理を提案しました。
中学生の時に感光基板による自作基板にチャレンジして失敗しているので、感光基板による基板作成の手順についてサンハヤトさんのHPにて再確認を行いました。
基板作成手順の基板カットの所で”ハンドカッター PC-210”の存在を知りました。
スペックを見ると、”切断枚数:10,000カット以上(ガラエポ1.6t)”との事。
個人なら購入後、刃の交換が必要になる事はないでしょう。
丸鋸本体+ランニング(丸鋸刃の交換)コストとの比較になります。
webショップにて31,636円、ランニングコスト”0円”かつ切断時間数秒・抜群の静音性を考慮すると充分安価と判断して購入しました。
ハンドカッター PC-210
ガラスエポキシ基板をサクッと裁断できる能力ですので、絶対に刃の下に手を置かない事を肝に銘じて、いざ切断!
想像以上に簡単に切断できました。(今までの苦労は何だったのでしょう!)
切断面は若干ガラス繊維が露出してザラつきますが、120番のサンドペーパーで軽く4往復こする程度で簡単に端面処理できました。(手の触れる場所に基板がないのなら端面処理は不要です)
切断時に”ジャキッ”と言う音はしますが、大変静かです。
紙フェノールはドライヤーなどで温めると割れずに切断できるらしいのですが、試していません。
基板カットが劇的に簡単かつ作業時間を選ばなくなった事で、基板作りが更に気軽にできそうです。
収納
うっかり刃を触って怪我をしない為にも、箱に入れて収納する必要があります。
本体収納ギリギリに作られていて無駄な寸法がなかったので梱包箱を捨てずに収納に利用する事にしました。