はじめに
Sep 26, 2023に ”2026年 5月 6日をもって、オートデスクは EAGLE の販売またはサポートを終了します。” とアナウンスがあって、CADの乗り換えどうする問題が話題になりました。
Eagle4xからのユーザーとしては、Eagle完全互換(オートデスクHPによると)のFusion360電子デザインを使うことにしました。
互換性
いわゆる上位互換と言う印象です。
”コピー&ペースト” を ”コピー” コマンドだけで、連続操作可能な独特の仕様も健在です。
違和感があったのは、”Change”(スパナのアイコン)の機能切替を行うのに、一旦 ”ESC” で抜ける必要がある所ぐらいでしょうか?
プロジェクトやライブラリの移行についてはオートデスクHPなどで解説されておりますので容易に検索できます。
動画解説もあります。
機能向上
何が ”美味しいか?” は個人差のある所ですが、3Dライブラリの作成にFsion360ネイティブファイル(.STEPへのエクスポート不要)が使える事と、パターンレイアウトからのプッシュ機能による3DPCBで、ロボットとの干渉チェックが一貫して行える点は設計精度とスピードがUpして重宝しています。
基板の外注
基板の外注から遠のいている理由は、基板自作の環境が整ったのが主な理由ですが、外注した基板にコネクタが付かない(穴が小さい)等のトラブルを発注前に見つける事が大変なので、発注前チェックに費やす時間があれば、"2~3枚しか作らない試作基板なら穴開けれてしまう" と感じてしまうのもあります。
この図はXHコネクタのフットプリントが微妙でコネクタが付かなかったと"つぶやき”のあったライブラリを用いて、パターンレイアウトしてプッシュしたものです。
XHコネクタが刺さらないのが分かります。
3Dモデル作りから電子ライブラリ化まで、シームレスなので、腰が重かったライブラリ作成をしてみました。
コネクタの抜き挿しのストレスを考慮してピン間に配線を通すより、強度を優先したフットプリントです。日本圧着端子XHコネクタのデータシートでは曲げのあるピンは1.0mm、その他のピンは0.9mmの穴径指定ですが全て1.0mmとしました。
プッシュした3DPCBは一目で違和感がある所を見つける事ができて、チェックは楽々です。
このように、干渉チェックコマンドも使えますが、XHコネクタのライブラリ作成時にハウジングに穴を開けずにピンを差し込んだ為に、ここが沢山検出されました。
3DPCBの目視チェックでも充分そうなので、久しぶりに両面板を設計して外注しようと思います。
外注実績のある "Seeed Studio Fusion" の "SeeedStudio_2layer_DRU_no_angle_20140221.dru" の読み込み適用・確認も問題なくできました。(Fusion 360 2.0.17721 x86_64にて確認)