4CH 1GS/s ¥38,200
桁間違ってんじゃね?と思う値段ですね。
そろそろ、長年連れ添ったアナログオシロスコープにデジタルストレージ基板を増設した骨董品に別れを告げて、買い替える予定だったので”額面の半分の性能でも良し”と思って購入しました。
製品サイトにて、アプリやファームウエアのサポート状況を確認!
OWON SmartDSシリーズデジタルオシロスコープ | owonjapan
リンク切れしてました。日本語になって、SDS1104のページとなっています。
問題なしと判断して発注!
※秋月さんとの共同開発との事でSDS1000シリーズにSDS1104はありませんでした。
結論から申しますと結構使えます。
インプレッション
製品サイトにて”SDS1000_series_Oscilloscope_USER_MANUAL_.PDF”がダウンロードできます。
このマニュアルの2CHオシロスコープとSDS1104は殆ど同じですので事前に見て頂ければ操作方法等詳細に知ることができます。
2023/06/18現在、SDS1104のマニュアル類がUpされています。
実際に使った感じを中心にお話します。
電源投入から起動まで23秒(V 1.1.0)最初の7秒間は真っ黒ですが "Run/Stop"ボタンがパイロットランプ代わりに光ります。
操作性は時間軸(水平)操作は横並びに、電圧(垂直)操作は縦並びにレイアウトされているので直観的に操作できます。
時間分解能×ストレージ
デジタルストレージオシロの使い勝手は、取り込んだ波形をどの程度操作できるかで決まります。
実際にI2Cバス(400kHz)の観測を行います。
この状態で時間軸を操作してデータ読みの為に拡大します。
時間軸を20倍に拡大してもデータ読みできる状態を保っています。
取り込み時の5個のデータはスクロールする事で全て確認できます。
Arduinoのプログラムに待ち時間が挿入されているので、まばらなデータになっていますが、連続データなら20個程度は観測できそうです。
カーソル操作
2本のカーソル "A"、 "B"に独立のスイッチは用意されていません。
一つのスイッチで "A"→ "B" → "A+B" → "A" とトグル動作します。
最初ちょっと戸惑いましたが、慣れました。
状態表示
この価格で漏れなく状態表示してくれるのは感心しました。
1CHのオフセット、トリガーレベルを3.16V(5Vの1τ電位) に設定している事など常時表示されています。
Bカーソル(X2) をトリガと完全に一致させるのも楽々です。
個人的には表示ボックスは右端の方が好みです。
画面保存
この記事は、この機能で保存した物を使用しています。
画面キーボードの”ENTER”でダイアル押し込みして保存ですが、ファイル書き込みの進行表示画面に移行するまで7秒程ありますので、”あれっ!押せてなかった?”と思いましたが、慣れました。
使用実績のあるオシロでは、テクトロニクスTBS1154に近い感じです。
USB記録が遅いところもそっくりです。
これのCHなどの独立ダイヤルを1個に纏めて切り替えにした感じですね。
TBS1154はFFT機能がないので、ファンクション的にはSDS1104の方が上になります。
ちょっとした事ですがTBS1154のプローブは色分けリングが添付で、ユーザーが取り付けるのですが、SDS1104はCHカラー(画面、操作パネルの色分けは統一されたます)に合わせた色分けリングがプローブ、BNCコネクタに取り付け済みでした。
付属プローブ
安価な計測器の添付プローブあるあるの”取り回しの悪い硬い”ケーブルを覚悟していたのですが、普通に滑らかで意外と高級感あります。
補正も精度良くできました。
もちろん4本付いています。