隠居エンジニアのものづくり

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レーザー加工機の使い方 その1 (準備編)

アクリル板加工の精度Upや使い方の工夫について順を追って記事にします。

使用CAD・CAMはFusion360を用います。

 

精度よく仕上げるには、レーザー加工機の”切り口の幅”(刃幅)を掌握する事が重要です。

 

準備する物

〇アクリル板(板厚2~3mm)

〇平行ピンなど寸法精度の良い物

〇普段良く使うベアリングなどの寸法精度の良い機構部品

 

これらが貫通する寸法のモデルを作ってCAMでDXFファイルを出力します。

CAMを用いたDXFデータの作り方はこちら↓

Fsion360のCAMで歯車をつくる - 隠居エンジニアのものづくり

Fuion360のデフォールトは”切り口の幅”は0.4mmですが”beamo”は0.1mm程度です。

以下は平衡ピン1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、外形6mm、10mmのベアリングが押し込んでギリギリ貫通する様に”切り口の幅”変えながら評価したものです。

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保護シートを剥がしてないのでMDF風ですが、厚み3mmのアクリル板です。

評価の結果”切り口の幅”は0.10mmとなりました。

 

評価する時は以下の点に注意して下さい。

〇ワークに合わせて正確に焦点距離を合わせて下さい。

〇3mm以上の厚みの場合、レーザーの入り口、出口での”切り口の幅”が異なります。

 

求めた”切り口の幅”をツールに登録して完了です。

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