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オシロスコープについて その3(スタンドアローン型)

新しい機種の情報をアップしましたので、こちらも御参照下さい。

blackbox-crusher.hatenablog.com

パソコンへ接続してアプリを立ち上げるのが面倒なのでスタンドアローン型が良いと考える方もおられます。

seeed studio DSO Quadは低価格(5年?前に共立電子さんで税込21,900円で購入)コンパクト4ch ファンクションジェネレータ付きで、保存した画像などはパソコンに接続してストレージデバイスとしてアクセス可能です。

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購入前はプローブのコネクタ部分の強度に不安がありましたが、機械的にも電気的にも信頼できる構造でした。

20us/DIVにてI2CのSDAをアナログAchとデジタルCchに接続、SCLをDchに接続して測定した結果をCSVBMPの形式で保存し、エクセルでグラフ化してBMPファイルを張り付けたものが以下の図です。

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実際にオシロスコープで表示されるのは500ポイント程度ですが、メモリには4091ポイント記録されているので、意外と多くのデータを観測できて便利です。

CSVファイルでグラフ化すればシリアルバスのデータビット読みも楽にできます。

2us/DIVはこちら

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水色(アナログAch)と紫色(デジタルCch)は同じ信号線を見ているのですが、タイミングがずれて見えます。

タイミング検証時には、真値からズレる事を意識しておく必要があります。

低価格測定器のお約束と言ったところですね。

 

●アナログ2ch(Ach,Bch) + デジタル2ch(Cch,Dch) なのですが4ch同時観測できる事はトラブルシューティングでとても有用です。
●操作は煩雑で慣れが必要です。
●ファンクションジェネレータ出力電圧は最大 2.8Vです。

OPAMPの動作確認には便利です。
●電圧の振幅・0点ズレの調整は面倒
このズレは調整しても内臓バッテリー残量に依存する傾向があるので、私はズレたまま使ってますがトラブルシューティングには問題ありません。
マーカー機能がありますのでGNDレベルが0Vからズレていても電圧は差分測定可能です。

※FWがかなり更新されている様ですので私のオシロと仕様の違いがあるかも知れません。御注意下さい。

 

結論、操作方法さえマスターすれば結構使えるやつと言ったところです。
あと私のように机の上が散らかる方は、場所を取らないので使用頻度が上がります。