個人で何とか手の届く価格の組立キット3W半導体レーザー加工機FABOOL Laser Miniを購入して数年経ちます。
購入時は寸法の大きい部品をカットすると寸法誤差が大きくて、値段相応なので仕方ないと思ってました。
しばらくするとソフトがSmartDIYsCreatorに切り替わり、ユーザー設定に”補正”機能が追加されて寸法誤差を大幅に縮小することができるようになりました。
値段が高く長期的につかう道具は、サポートが継続する事が重要ですね。
この点から、安価ではありますが●華製のレーザー加工機には手を出せません。
レーザー加工機の使いこなしノウハウも溜まってきて使用頻度が上がってくると最初は早いと思った加工速度も、少し物足らなくなってきます。
CO2レーザー加工機にステップアップしたいと思っているところにCO2レーザー加工機Etcher Laser Proのアナウンスと10万円の給付金、一気に購入機運が上がります。
今使っているFABOOL Laser Miniはロボット作りをサポートしている学校で使って頂く段取りをし、設置用に天板寸法 875×600mm 耐荷重150kgキャスターラックを準備して発売を待つことに。
ところが発売延期と想像していたより価格が高かったのでダブルパンチ状態!
しかたなく発売中のCO2レーザー加工機を調査することにしました。
後悔できない価格なので比較表を作成しました。
表記が異なるのは各々の性能表の内容をコピーして誤記を防ぐ為です。
対応する”表記が無い”または”不明”の場合は”-”としています。
Etcher Laser Proが12万円高いのは集塵装置を内蔵している事が主な要因となっている事を注釈しておきます(beamoは必要の場合、別途購入)。
製品名 | Etcher Laser Pro | beamo |
本体サイズ | 786 × 600 × 325mm(突起物含まず) | 縦445mm x 横615 x 高177mm |
本体重量 | 45kg | 22kg |
加工エリア | 450 × 300mm | 縦210mm x 横300 |
加工エリアの深さ | 25mm(ハニカムテーブルを取り外すと35mm) | 45mm |
レーザーの種類 | CO2レーザー 30W | 30W CO2 Laser (エアーアシスト付き) |
加工速度 | 20000mm/分 (33mm/s) | 最速300mm/s |
連続使用時間 | 30分以下 | - |
カメラ | - | HD CMOS搭載 |
カメラプレビューエリア | - | 300 x 195mm |
キャプチャ位置精度 | 最大±3mm程度(レンズの歪みによる誤差) | 0.5mm |
接続環境 | USB | Wifi, Ethernet |
販売価格 | 348,000円(税別) | 228000(税別) |
先ずワークエリアがA4サイズ以上必要か否かです。
A4サイズ以上のワークを彫刻・切断する予定があればEtcher Laser Proに向けて貯金する他ありません。
比較してみるとワークサイズ以外 beamoの方が性能が良いことが分かります。
連続使用時間は明記がないので”-”表記にしましたが、マニュアルにもHPにも使用時間の注意喚起はありませんので連続定格のようです。
FABOOL Laser Miniからの買い替えなので集塵機と排気口・配管は既に設置済みです。
ですので集塵機内臓機能に12万円は無駄に思えました。
ロボット競技会が年末にあるのでロボット作りをサポートしている学校には10月初旬にはFABOOL Laser Miniを設置したい所です。
Etcher Laser Proの10月中の供給は無いと予想(実際に延期になりました)。
beamoの本体ファームウエアの更新履歴と専用ソフトBeam Studioの更新履歴を確認して、継続的にサポートが行われている事を確認の上、9月末にbeamoを発注。
余ったスペースにアルミフレームラックを組んで材料を収納!
排気口のあるbeamo設置場所と材料が置けるスーペースがある場所は別だったので作業効率Upのおまけ付となりました。
3か月経過しての感想は使い勝手良好です。
性能に関する詳細な解説と使いこなしのノウハウは別途記事にする予定です。