隠居エンジニアのものづくり

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ロボット教室 0回目 

今回は準備編と言うことで親御さん向けの内容になります。

 

初心者講習は全4回です。

ロボットを学ぶには購入する必要がある物が幾つかあります。

また対面授業では無いので、基本的に親御さんが内容に沿って子供さんと一緒に進めていく形式となっておりますので、最後まで見て頂いて子供さんの指導ができるか判断して頂いた上で、始めて頂くのが良いと思います。

 

ロボット教室の対象は”小学4年生以上”と言うのが一般的です。

これはプログラムを作る際に”%”や小数点が出てくる事と、ロボットの組立にはマニュアルを読んで図面や絵の通りに作業する必要があるからです。

 

ロボットを学ぶには以下のものが必要になります。

●パソコン

●プログラム開発ソフト

●ロボット

 

パソコン

WinXP,Win7,Win8,Win10搭載のパソコンでUSBポートが1個以上使用可能であればOK

 

プログラム開発ソフト

革新的エデュケーションプログラミングソフトである”C-Style”を使います。

このソフトとの出会いは衝撃的でした。

ロボット競技にチャレンジする子供たちは”全国大会”や”世界大会”を目指す頃には入門用のエデュケーションプログラミングソフトの限界を感じて”C言語”にステップアップするのですが、プログラムの構造や流れの違いなどのギャップが大きすぎてC言語への移行に挫折する姿を何例も見てきました。

C-Styleはロボットの動きを決める”タイル”をつまんで並べるだけの”簡単操作”でプログラミングができるエデュケーションプログラミングソフトではあるのですが、プログラムの構造や流れはC言語そのものです。

C言語への移行を考慮した点だけでも衝撃でしたが、更にC言語への移行ギャップを小さくする工夫が準備されているのに感動しました。

これがC-Styleの画面です。

前進を1.1秒、後進を1.1秒を繰り返すプログラムが書かれています。

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C-Style基本画面

後にロボット教室の課題にしますが、目的の位置でピタリと止めるプログラムを書くとします。

1.1秒では少し足らなかったから1.2秒にしたら行き過ぎたとしましょう。

1.15秒にすれば解決なのですが、0.1秒単位でしか調整できません。

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砂時計の時間調整画面

 

エデュケーションプログラミングソフトの制約を示す一例です。

C言語に移行すれば1/1000秒単位での調整が可能になりますが、専門的知識の習得はハードルが高いのが実情です。

その”間を取り持つ工夫”が”C-code”です。

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砂時計をC言語の関数に置き換える

御覧の通り砂時計をC言語の関数”wait_ms(1150);"に置き換えができ,”1,15秒”の時間設定ができました。

つまり、タイルを置くプログラミングソフトのままで部分的にC言語のテキスト記述ができる機能が”C-code”です。

子供たちの”もっと細かく制御したい!”と言う欲求を無理なく満たしつつ、自然にC言語に移行することができる仕掛けですね。

幾つかC-code記述ができるようになったら、実際のC言語のテキスト記述(ソースファイル)ではどのようになっているのかを知りたくなってきます。

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C-codeの表示画面

この様にタイル表示とテキスト表示を並列表示する機能も備わっています。

これにより、今まで慣れ親しんだタイル表示がC言語では、どのように記述されているのかが分かります。

ご覧の通り、プログラムの構造が変わらないのでC言語への移行はあまりギャップを感じないで済みます。

もちろん”これ”を初めから見せると”初見アレルギー”で興味を損ねること間違いなしですのでデフォールトは非表示ですし、指導側はC-code表記や表示の事を教えるタイミングに注意を払う必要があります。

今回の初心者講習では触れない様にしましょう。

 

ロボット

C-Styleで開発ができるロボットは

●ロボットプログラミングキット TJ3B

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ロボカップジュニアにチャレンジするのに拡張性が良い

ロボットプログラミングキット TJ3B | ロボット,教材ロボットキット | 株式会社ダイセン電子工業 (daisen-netstore.com)

●ロボットプログラミングキット α-Xplorer

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ロボカップジュニア レスキューラインのライントレースを追加購入なしでできます

ロボットプログラミングキット α-Xplorer | ロボット,教材ロボットキット | 株式会社ダイセン電子工業 (daisen-netstore.com)

●ロボットプログラミングキット e-Gadget-TT

ロボットプログラミングキット e-Gadget-TT | ロボット,教材ロボットキット | 株式会社ダイセン電子工業 (daisen-netstore.com)

となります。

いずれも完成品ではなく”組立”が必要になる”キット”供給です。

webで組立指導は至難の業ですので組立性の良い”α-Xplorer”を使います。

”ロボット教室1回目”はロボットが組立完了している前提で始めますので

説明書を読んで組立完成して置いてください。

お子さんがロボットの競技大会にでる予定の場合は”大人の手伝い”はルール違反です。お子さん自身が組立てをして、親御さんは手を出さず指導に徹して下さい。